千紫万紅

人の目を見ることが怖かったことも。

人に会いたくないから夜が好きだったことも。

もう思い出。


人の目を見て、思いを伝えて。

日の光の中、君に会うために今日も私は電車に乗るよ。

[0回]

君の外見なんて、どれ一つ好みじゃない
その長すぎる足も、白すぎる肌も
触れることを躊躇ってしまうから

でもそんなこと君は欠片も気にしない素振りで
あたしの心の内側を撫でた

無意識のうちに
気付かないうちに
君を中心に回り出す世界

君の外見なんて、どれ一つ好みじゃないのに
いつしか君の全てが好きだった

[0回]

響け純情モノクローム
染めてその音階で
響け純情モノクローム
届け君のための歌

色彩を失った世界
喜びも悲しみもまるで同じ色
冷たい雨も降り続くだけ

そんな中僕は見つけた
君が歌うその歌を
調子外れのその歌は
世界を染める、千の色

響け純情モノクローム
色彩忘れた世界を
響け純情モノクローム
染めて君のその歌で

色付きはじめたその世界
求めあう、繋ぎ合うその色
雨はいつか止むものと

虹の中僕は聞いたよ
君が歌うその歌を
調子外れのその歌は
どこか懐かしい音色で泣いた

響け純情モノクローム
いつか二人で一緒になんて
響け純情モノクローム
言ったら君はどんな顔するの

響け純情モノクローム
染めてその音階で
響け純情モノクローム
届け君のための歌

[0回]

モノクロの街
軋む心
朝焼けも夕焼けも同じ色

狂った音階
止まらない日常
僕だけが足を止めた

置いていかれたような焦燥感
けれど踏み出せない足
世界から離れていく
失望、劣等
見つけたのは一輪の花


モノクロに染まった世界で
君だけが色付いていた
モノクロに染まった世界で
君だけが微笑んだ


モノクロの街
軋む心
朝霧も夜霧も同じ匂い

すれ違う日々
止まらないリアル
僕だけがつまづいた

追い付きたくて抱くは羨望
けれど立ち上がれない日々
世界から離れていく
感傷、欠点
見つけたのは一輪の花


モノクロに染まった世界で
君だけが微笑んだ
モノクロに染まった世界で
僕だけに笑いかけた


落とされた色彩で
世界は染まる染まる
落とされた色彩の中
僕だけがモノクロだった

色彩に染まった世界で
君はまだ笑ってた
色彩に染まった世界で
僕だけが泣いていた

君は僕の花だった
君は僕の花だった

[0回]

何処が好きかなんて
聞かれても分からない
けれどこの胸のときめきが
そのまま答えになるんだろう


放課後、みんなと過ごす穏やかで何気ない時間
あなたの隣があたしの特等席
あなたもそうであるようにと願った


机見つめて
あと何日こうした日々があるのだろう
らしくないことを考えた


あなたがふいに呟く言葉
首傾げたあたしにあなたは繰り返す
「楽しいね」
そんな風に笑うあなたはズルい

好きになった理由なんて
聞かれても分からない
けれどこの胸のときめきが
そのまま答えになるんだろう

帰り道、あなたの吐く白い息を通して見る夜空
寒いと呟くあたしに
故郷の寒さに比べたらとあなたは笑った

あなたがふいに見上げた月
つられて見上げたあたしの視線に気付いて
「綺麗だね」
瞳だけで言うあなたはズルい

月を見つめて
あと何回あなたと帰れるだろう
そんな下らないことを考えた


何処が好きかなんて
聞かれても分からない
けれどこの胸のときめきが
そのまま答えになるんだろう


あなたとの一分一秒を、逃さないように大切にしたい
小さな、でもとてもわがままな祈り

いつかあなたは愛しい人見つけて
あたしやみんなから離れるのかな
そのときは、ねぇ
笑って見送るつもりだから
せめて今は友達でいさせて

[0回]